会社のHPを拝見し、長年造船業一筋で大小様々な船舶に対応した品物を製造し、その技術を継承されている点など、ものづくりへの情熱を感じました。
元々私も地元の尾道でさかんな造船業に興味があり、その中でも船の進行に欠かせない重要部品である舵がどのような構造になっているのか気になりました。
また、尾道で安定して長く働きたかったので、多くの従業員が定年まで勤めあげられているとの情報にも魅力を感じ入社を決めました。

私が担当している機械では、チラー（舵取装置）やアッパーキャスティング（舵軸と舵板が接合する部分）など、様々な品物や部材、部品を加工しています。
実際に私の手がけた部品が舵の一部となり船に装着されて、国内のみならず世界の海を走行していることにとても誇りを感じ、やりがいを持っています。

一つ目は資格取得です。やりがいを感じているこの仕事を安全に続けていくために、関係する資格や免許を積極的に取得していきたいです。幸い会社には資格取得支援がありますので、自身の意欲があれば様々な資格を取得していけます。

二つ目は様々な機械を使えるようになることです。先輩方にアドバイスをしてもらいながら自身が担当している旋盤とは別に、横中ぐり盤等の機械も使えるように、日々努力しチャレンジ精神をモットーに技術の習得に励んでいます。

三つ目はどんなトラブルにも冷静に対応する事です。日々の努力の積み重ねで、イレギュラーな事態が発生した際も冷静に安全な対応ができる職人になれると考え、日々努力しています。

図面上の平面でしかなかったものを、実際の立体造形（＝品物）として生み出す楽しみは鉄工という職種ならではのやりがいだと思います。
鉄工の仕事は精度高く「品物を組む」ために、溶接や曲げる技術をはじめ、それぞれ専門でされている職人さんの知識や技術への理解が必要とされます。理解が進み、自分に技術が付いてくるにつれて、出来上がる品物の精度も上がりますし、成長を実感できます。
どれだけの寸法精度で材料を準備しても、どうしても全く同じ精度の完成品にはなりません。寸法の誤差を限りなくゼロに近づけるため、コツや経験の蓄積をどう使って仕事をするのか、自分なりの理論を持って製造しています。
僕が受け持っている『舵』は、船のブロックの中でも隣と接合したりせず単体で存在するので、完成後に微調整をすることが許されません。そこにも緊張感と、ものづくりのおもしろさを感じています。

ものづくりが好きな人の中でも、ひたすら一つの作業に没頭して極めるタイプではなく、体を動かしてあれもこれも色々やりたい、自分の手で大きな品物を世の中に生み出したい、というタイプの人に、鉄工の仕事をおすすめしたいですね。

共働き子育て世代には、とても良い職場だと思います。何と言っても、有給休暇が取りやすい。僕は『家族あっての仕事』と考えているので、家族のために休みが取りやすいことは、働き続けるうえで大事なポイントです。職場の信用も高く住宅ローンも通りやすいみたいで、わりとみんな30代で家を建ててます。

入ってみると意外とフランクな人が多いですよ。困ったら手助けしてくれたり、アイデアを出してくれたり、有り難いです。それにみんな個々の考え方やスキル、発想を持って話してくれるので、物事を別の角度や俯瞰して見ることができます。自分を高められる環境だと思っています。

ものづくりに没頭したいという気持ちはもちろん持っていますが、いまの目標としては、自分を高めるためにも、若い人を育てたいと思っています。研鑽し合える仲間を増やして、自分がもっと成長できる職場にしていきたいです。